ホーム > 協会の活動 > 第45回 埼玉県 児童・生徒木工工作コンクール

協会の活動

1コンクール総評

 令和6年度埼玉県児童・生徒木工工作コンクールでは、埼玉県内小学生、中学生の皆さんから206点もの出品がありました。例年に比べても力作、秀作が非常に多く、上位賞を選ぶのはもちろん、一次審査においても選ぶのが難しく感じました。

 そうした優れた作品の中から、今年度の埼玉県知事賞2点、埼玉県教育長賞1点などを選ぶことができました。いずれも全会一致で選出されたものであり、作品をご覧いただいた多くの方に納得いただけたと思っています。

 以下、今年度の審査員を代表して、上位賞作品、そしてコンクール全体について講評を述べさせていただきます。

 まず小学生の部で埼玉県知事賞を受賞したのは「渡辺城」です。作者は3年連続の受賞で技術、芸術性が高く評価されました。日本の伝統的な建築を多様な材料で、緻密に表現するとともにで、木の実や枝などの自然物を武将としてコミカルに配置しており、まるで映画のワンシーンのように感じられました。素晴らしい作品だと思います。

 中学生の部で同賞を受賞した「たったひとつのどんぐりが」は、私たちの目指す未来を暗示するようなメッセージ性の強い作品でした。ヒノキのかんなくずで作られた大地から伸び、広がる木、そしてどんぐりの殻でパッチワークされた大きな、一つのどんぐりが強い存在感を示しており、おもわず引き込まれてしまいそうな魅力的な作品でした。

 埼玉県教育長賞に選ばれた「ヤマネの森の家」は、さまざまな素材を上手に組み合わせて表現されていました。丁寧なつくりで物語性があり、森や自然との共生を感じさせる作品として高く評価されました。

 この3作品以外にも素晴らしい作品はたくさんありました。中学生作品の中には製品として販売できそうなものも含まれていました。いずれも着想、表現、そしてそれを具体化する技術と姿勢が素晴らしく、素材感が生かされた作品が多かったと思います。また、審査では丁寧さや粘り強く取り組んだものを積極的に評価しました。今後の作品づくりでの参考にしていただければ幸いです。

 木工工作などの体験活動は、子どもたちが継続的に学ぶ力の基礎となる主体性や積極性、粘り強さなどを培うことが期待されています。今後もこのコンクールに関心をもっていただき、木と触れ合う活動に積極的に参加されますことを願っております。

審査委員長 埼玉大学教育学部教授 浅田 茂裕

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2審査員紹介
審査委員長 埼玉大学教育学部教授 浅田 茂裕
審査員 埼玉県教育局義務教育指導課指導主事 新居 良介
埼玉県農林部森づくり課副課長 形山 修一郎
埼玉県立川越工業高等学校教諭 加藤 正則
埼玉県木材青壮年連合会会長 和田 保
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3各賞紹介

埼玉県知事賞

作品名 渡辺城
作成者 渡辺 凌玖
学 校 ときがわ町立明覚小学校

埼玉県知事賞

作品名 たったひとつのどんぐりが
作成者 川瀬 博之
学 校 川越市立野田中学校

埼玉県教育長賞

作品名 ヤマネの森の家
作成者 金子 優里菜
学 校 さいたま市立与野南小学校

日本木材青壮年団体連合会会長賞

作品名 作成者 学校名
麻模様の本棚 野村 柚花 川口市立里中学校

埼玉県木材協会会長賞

作品名 作成者 学校名
拾った木で作ったカブトムシ 折原 橘平 朝霞市立朝霞第四小学校
エリマキトカゲ 池田 怜生 さいたま市立与野南小学校
木製バット 長谷川 遥斗 和光市立白子小学校
春の森 柴山 こゆき 所沢市立椿峰小学校
石の妖精のお城 吉田 彩華 和光市立白子小学校
木のドラゴン 重倉 晴貴 志木市立志木第二小学校
木の家 柴山 桃子 所沢市立椿峰小学校
たのしい森の公園 前田 剛典 ときがわ町立明覚小学校
高丸(ヘルマンリクガメ 幼体) 牧野 匠眞 上尾市立東中学校
ライト 菊池 瞬梧 川島町立西中学校

埼玉木育フォーラム会長賞

作品名 作成者 学校名
大怪獣ゴジラ 関根 拓人 富士見市立ふじみ野小学校
ロケット発射 大田 悠真 朝霞市立朝霞第六小学校
夏の花火 中倉 詩 ときがわ町立明覚小学校
目指せ☆ホールインワン 佐藤 未優 富士見市立みずほ台小学校
よみがえったキラキラ森 中川 こころ 坂戸市立入西小学校
わくわくたのしいペンギンの家 関根 季色 小川町立みどりが丘小学校
猫の隠れ家 小宮 大 川越市立城南中学校
不苦労なフクロウ 山下 苑灯 川越市立城南中学校
賽銭箱型貯金箱 伊藤 圭汰 川島町立西中学校
回転本棚 杉田 くるみ ときがわ町立玉川中学校
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